祝詞奏上(のりとそうじょう)

さて、続いては祝詞奏上です。こちらも中々聞き慣れない言葉ですね。

そもそもなにが始まりだったのでしょうか?

調べてみますと、元々はやはり古事記からの出典です。

天の岩屋戸に隠れてしまった天照大神(あまてららすおおみかみ)に天児屋命(あめのこやねのみこと)が太祝詞(ふとのりと)を唱えたのが祝詞奏上の起源とされる様です。

聞き慣れない神様のお名前が難しく感じますので、更にわかりやすく。

太陽の神様が洞窟(天岩戸)に隠れてしまって、世の中が真っ暗に。困った。

そこで歌が上手な神様が歌った詩 等がきっかけで、太陽の神様を外に出すことに成功!

の、その時の詩が今の我々に受け継がれているわけですね。

しかし中々面白いですよね、他の神々が天照大神を『力』や『言葉(説得、脅迫、怒らせる)』で説得せず、

『外で楽しそうにしていたら出てくるだろう』と、一芝居うつわけですよね。

で、見事出てくるわけですから。

恐らく現場はかなりシビアな状況だったかと思うんですね。疫病や作物が育たなくなったりして命に関わる危機迫る状況ですから。

その中でその戦法は中々大らかでいいですね。

ちなみに更に話は脱線しますが、その現場の『天の岩戸』とはドコか。

正解は、「ここが天岩戸である」とする場所や関連する場所が全国でそれなりにあります。

なので、答えがありません。

逆にわからない方がロマンあっていいですね。